映画レビュー:ブレードランナーファイナルカット/劇場公開版

ブレードランナー 1982年公開

ブレードランナー - Wikipedia

 

このブログを始めるきっかけにもなった作品。これが無ければ始まらない。サイバーパンクの代名詞ですね。

Blade Runner 少々重いので閲覧注意 予告映像が流れます。

2007年のブレードランナーファイナルカットの公式サイトです。なんだか凝ったフラッシュで出来たHPが小学2年生あたりに夢中で見たハリーポッターの公式サイトを思い出して懐かしい気分になりました。

人間と同じように作られたレプリカントの反逆を主人公であるデッカードが収めようとする話です。

 

この作品を見ようと思わせ、さらにはこのブログを書くきっかけにもなったのがニンジャスレイヤーというネット上で言葉づかいが流行した小説です。これに関してもまた記事を改めて書きたいです。

ninjaheads.hatenablog.jp

この間違った日本観を謳う奇妙な小説の宣伝文にあるのが、サイバーパンクというあまり馴染みの無い言葉でした。以前からSF映画が好きな人間ならば一度は見るべきと様々な場所で目にしていたタイトルがブレードランナーでしたが、ケーブルテレビでたまたま録画されたこの映画を見た時、私は都会のネオンサインや初音ミク等の電子の歌姫、アニメPSYCO-PASS等の心惹かれるSF作品等をすべてまとめて表す言葉がなんだったのかを映像で理解しました。なるほど!これがサイバーパンクか!と。この強烈な世界観は既に見てきた様々な作品から私の中にすでに醸成されていました。 それほど今にまであらゆる映像の中で生き続ける伝説的な作品がブレードランナーなのです。

 

冒頭のシーンで見下ろす街の映像、強力わかもとの巨大な電光掲示板に映し出される映像、主人公デッカードが雨の降る中日本人の経営する屋台で注文する「二つで十分」な謎の料理とうどん、と正直ここまででお腹いっぱいになるくらいワクワクしました。CGを駆使した映像ではなくてすべて合成で作られているというのも映画の製作年代を父親の青春時代と聞いていたので正直信じられないレベルでした。

遠景や空飛ぶパトカーのデザインなど美術ではシド・ミードが参加していると後で知りましたが、自分にとってはターンAガンダムのデザイナーという事で馴染みがありました。

 

ストーリーは一度目はファイナルカット版を見てあまり理解が及ばなかったのですが、不思議と惹きつけられました。次に劇場公開版を見て、デッカードのモノローグやラストシーンが追加されており、非常にわかりやすかったです。個人的にはこちらのバージョンの方が話としてはまとまりがいいなと感じます。人間とはなんなのか。決められた寿命を生きるレプリカントは何を思うのか。人間とレプリカントの違いは実はないのではないか。最後は人間もレプリも寿命は同じようにいつ死ぬか分からないとしてデッカードとレイチェルが二人生きていく。という結末ですね。私はファイナルカットでなくなってしまったこのシーンがあった方がしっくりと来ます。

 

見た後おーぷん2ちゃんねるでスレッドを建て、いくつかレスをいただいたので参考にさせていただきました。映画が好きな名無しさんたちが沢山集まって色々な話ができて楽しかったです。

【洋画】ブレードランナーっていうSF映画を見たんだけどさ【サイバーパンク忍殺】

 

12名無しさん@おーぷん :2016/04/18(月)22:24:31 ID:aOz 

>>9
初回公開版は色々あって評価が低いんだよなw

15名無しさん@おーぷん :2016/04/18(月)22:28:09 ID:pAB() 

>>12
スターウォーズと被ったからだって映画のレビューのページに書いてた
明るいハン・ソロの活躍するアクションものを期待してたのに裏切られたって感じで
宣伝と中身が噛み合ってなかったんだよね多分

 
当時の評価は低かったものの、後年に理解されるにつれファンを獲得していったようですね。スターウォーズは私もエピソード1を幼少期に劇場で見てからビデオで何度も旧3部作を見たものでした。
父は公開当時にこの映画を見ていたようで、昔ふっと言われたことがあります。
ブレードランナーっていう映画がある。これにはあらかじめ寿命を決められた人造人間が出てくる。寿命を延ばそうと必死に足掻くけど、人間だっていつ死ぬか分からない。俺もお前もな、」と。ちょっとキザな父らしい言葉です。しかし当時の人の心に様々な形で残っている作品である事はよく分かります。父にはコブラの原作漫画や人造人間キカイダーのマンガなどを本棚から拝借して読んだ経験もあるのですがどちらも多分にこの映画を彷彿とさせるものです。どちらも自分の感性を作り上げたものですからいずれ出会うべき映画だったのは確かですね。様々な意味で観て良かったと思える作品でした。ではまたいつか!